納品要件 v1.9
ドルビーアトモス ホームミックスは以下の要件を満たす必要があります。
- 最低でも7.1.4対応の部屋でミックスすること。
- ニアフィールドミックスであること。 ニアフィールドミックスの一般的なモニタリングレベルは79db若しくは82dbです。
- ラウドネスをNetflix仕様 (ダイアログベース -27 LKFS +/- 2 LU 1770-1) に合わせてください。
- ピークが-2dbfsトゥルーピークを越えないこと。そのためには、すべてのベッドとオブジェクトのトゥルーピークリミッターを-2.3以下に設定することを推奨する。ラウドネス及びピークは派生物の5.1経由で計測すること
- ネイティブのアトモスミックスには、ドルビーアトモスレンダラーから出力された5.1と2.0の非アトモスミックスの承認も得ていること。 Netflix Originals Delivery Specifications - Version OC-3-1 又は Netflix Audio Mix Specifications and Best Practices - Version OC-1-0をご参照ください。
- 全てのベッドとオブジェクトがエンコードされていて常に可聴であること。 プリントマスターは全てのベッド素材の合成または複数のベッドを利用しますが、両方は利用できません。
- 85dbがリファレンスとなる劇場用ミックスを作成した場合は、劇場用とニアフィールド用の2つの納品物をセットにしたものが必須となります。
- すべての納品物は単一のファイルとして (リールごとではなく)、最終的な映像にコンフォームし、同期が取れていること。
- リーダーおよび同期用の音は削除すること。
- ファイルはFFOA (アクションの最初のフレーム) から開始すること。
配信用
ホームシアター用最終プリントマスター
- ドルビーアトモスBWAV ADMファイル
- 単一、もしくは複数のLCR,5.0、5.1、7.1、または7.1.2ベッド
- トラック11-128はオブジェクトやベッド用に使用可能
- 48 kHz、24ビット
ナレーションなしのミックス (該当する場合)
- ドルビーアトモスBWAV ADMファイル
- 単一、もしくは複数のLCR,5.0、5.1、7.1、または7.1.2ベッド
- トラック11-128はオブジェクトやベッド用に使用可能
- 48 kHz、24ビット
ローカリゼーション用
M&Eミックス (音楽と効果音)
- ドルビーアトモスBWAV ADMファイル
- 単一、もしくは複数のLCR、5.0、5.1、7.1、または7.1.2ベッド
- トラック11-128はオブジェクトやベッド用に使用可能
- M&Eオプションステムは別のWAVファイルとして用意
- チャンネルマッピングがM&Eミックスのベッドと一致していること
- 48 kHz、24ビット
会話、音楽、効果音ステム (PMに、合成ではなくDMEベッドが含まれる場合は不要)
- ドルビーアトモスBWAV ADMファイル
- 最低3つのベッドを含むこと
- トラック11-128はオブジェクトやベッド用に使用可能
- 48 kHz、24ビット
アーカイブ用
全ての納品物は単一のファイルとして最終的な映像にコンフォームし、同期が取れていること。
最終的なホームシアター版プリントマスターDAMF (Dolby Atmos Master File)
- DAMFには以下のファイルが含まれること:
- .atmos ファイル
- .audio ファイル
- .metadata ファイル
- トラックはグループ分けされ、会話、音楽、効果音ステムに対して関連付けされていること
- 単一もしくは複数のLCR、5.0、5.1、7.1、または7.1.2ベッド
M&E DAMF (Dolby Atmos Master File) (該当する場合)
- DAMFには以下のファイルが含まれること:
- .atmos ファイル
- .audio ファイル
- .metadata ファイル
- トラックはグループ分けされ、会話、音楽、効果音ステムに対して関連付けされていること
- 単一もしくは複数のLCR、5.0、5.1、7.1、または7.1.2ベッド
ナレーションなしミックスDAMF (Dolby Atmos Master File) (該当する場合)
- DAMFには以下のファイルが含まれること:
- .atmos ファイル
- .audio ファイル
- .metadata ファイル
- トラックはグループ分けされ、会話、音楽、効果音ステムに対して関連付けされていること
- 単一、もしくは複数のLCR、5.0、5.1、7.1、または7.1.2ベッド
- Pro Toolsアトモスフルミックスセッション(必要な場合)
- DCPで使用した劇場版ドルビーアトモスMXF
変更履歴
変更履歴 v1.9
v1.8からの変更点
- 一般
- トラック11-128をベッドやオブジェクト用に使用していい旨を明記
- 7.1ではなく5.1の派生物を使った計測を推奨
- チャンネルレイアウトはレンダラーで決められているため削除
- ラウドネス仕様を1770-1ダイアログベースの-27 LKFSに変更
- トゥルーピークリミッターを-2.3に設定するよう推奨
- LCR及び5.0ベッドの許容を追加
- メタデータを00:00開始にする要件を削除
- Pro Toolsアトモスレコーダーファイルの要件を削除
変更履歴 v1.8
v1.7からの変更点
- ラウドネス&ピーク要件
- ラウドネスとピーク値が要件にあったニアフィールドの納品物としてのアトモスを指定
- 劇場版ミックス納品物
- 劇場版アトモスミックスの場合は2つの納品物が必要であることを追記