目的
制作からアーカイブまでのプロジェクトの全ての工程において高品質を維持するため、制作及びポストプロダクションワークフローに最低限必要とされる技術要件を提示します。これはNetflixのプラットフォームとユーザー体験が進化し続けるためにも、コンテンツが将来にわたって活用できるようにするためのものです。
制作必須要件
解像度:
作業解像度は作画、スキャン、背景、CG、VFXを含む制作作業全般において1920x1080以上であること。
アスペクト比/フレーミング:
アスペクト比を2.00:1以上にしたい場合はNetflixより承認を得ること。
作業ファイル形式:
- 2Dで制作されたキャラクタ及び背景は8ビット以上であること
- 3Dで制作されたキャラクタ及び背景は10ビット以上であること
- PNG、TIFF、DPXのような非圧縮もしくは可逆圧縮画像ファイル形式を使用すること
出力ファイル形式:
- ビット深度は10ビット以上であること
- ファイル形式例:
- 非圧縮連番ファイル(例:10ビット DPX、16ビットTIFF、EXR)
- ビットレートが175Mbps以上(23.98/24fpsの場合)、10ビットの圧縮ファイル(例:DNxHD 175xやProRes 422 HQ以上)
カラーパイプライン必須要件
ワークステーションモニタ:
- sRGBに設定されていること
試写用モニタ:
- 色の確認を行う場合は、モニタがRec 709 / BT.1886 規格、若しくはHDR規格 (例: PQ/SMPTE ST.2084)にキャリブレーションされていること。色温度は6500Kに設定されていること
ポストプロダクション必須要件
合成:
- 合成ソフトウェア (例:After Effects、Flame等)は可能な限りフローティングポイント (16ビット若しくは32ビット)に設定すること。
- 最終出力画像ファイルは10ビット以上 (例:非圧縮DPX、EXR)で、圧縮コーデックの場合は175Mbps以上(例:DNxHD 175x、 ProRes 422HQ、若しくはそれ以上)を使用すること。
- After Effectsを使用する場合の設定例:
IMFマスター
- IMFは最終の高画質なビデオマスターから生成すること。非圧縮10ビット(例:DPX)が望ましいが、圧縮ファイルの場合は175Mbps以上のコーデックを使用すること(例:DNxHD 175x、ProRes 422HQ、若しくはそれ以上)。
IMFの詳細仕様についてはオリジナル作品の納品仕様書を参照のこと。