VFX MEIについて
VFX MEIは、VFXベンダーによるメディアの納品時において、メディアの埋め込み情報 (スレートやオーバーレイなど) を提供するために使用を推奨しているテンプレートです。 このクイックスタートガイドでは、テンプレートを使うための基本情報を案内します。さらに詳しい情報については、フルドキュメントを参照してください。
ダウンロード
この.zip形式の圧縮ファイルには、ドキュメント、Nukeテンプレート (.nk)、Photoshopテンプレート (.psd) およびサンプルファイルが含まれます。
スレート
すべての提出物には、メディアと同じ解像度およびフォーマットでスレートのフレームを含めてください。
スレートはメディアの先頭のフレームに置き、尺は1フレーム分とします。
スレートにはサムネイルのフレームを含めてください。
すべての項目および機能は最終の画像領域内に収めます。
スレートフレーム上に最終画像領域を示すガイドを表示する必要があります。
ベンダーのロゴを追加可能。
各スレートに含まれるべき項目:
MEIの標準項目 |
|
項目名 |
説明 |
Show |
作品のコード名 |
Submitting For |
提出されたバージョンの状態を示す (WIP、FINAL等) |
Version Name |
バージョンの名前 |
Date |
日付 (YYYY-MM-DD形式) |
Shot/Asset Types |
ショットタイプの一覧 (項目のリストはこちらを参照) |
VFX Scope Of Work |
VFX全体の作業スコープ |
Submission Note |
VFXベンダーからプロダクションへの連絡事項 |
Vendor |
会社名および場所 (場所については任意)。 |
Shot/Asset Name |
ショット/アセットの名前。 |
Frames |
始まりのフレーム - 終わりのフレーム (総コマ数)。 |
Media Color |
メディアの色空間。たとえばRec.709や作品用LUTなど、色に関して伝達すべき情報。 |
作品固有の追加項目 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
IVY技術ワークフローシートをこの制作に使用する場合、スレート項目の必要要件に対する信頼できる情報源として見なされます。
スレートの例:
オーバーレイ
最終メディア以外にはすべてオーバーレイ (=必要情報の焼き付け) を含めてください。*
100%ホワイトのオーバーレイは使用しません。
オーバーレイはレターボックス内に設定してください。
*編集部/制作会社から特に指定された場合は除きます。
オーバーレイの項目と位置は以下に従ってください。
オーバーレイの例
この例ではレターボックスがないため、スレート項目が画像の上に重なっています。レターボックスがすでにビデオに適用されている場合は、オーバーレイがレターボックスからはみ出して画像にオーバーラップしないようにしてください。
テンプレートの適用
MEIパッケージには、NukeとPhotoshop用の参照テンプレートが含まれています。
Nuke
Nukeのスレートテンプレートはバージョン10.5で作成されていますが、以前のバージョンとの互換性があります。すべての情報を提供するための項目を備えた一つのグループノードになっています。このテンプレートには設定タブがあり、スレートサイズ、最終のトリミング、フォント、スケーリングのオプションを設定できます。テンプレートでは、不必要な空白の項目は自動的に削除され、長すぎる項目は自動的にトリミングされます。この両方の挙動は、テンプレートにある項目グループの項目毎に設定可能です。ノブにマウスカーソルを合わせると吹き出しテキストが表示され、各機能の情報を参照できます。
Nukeのオーバーレイテンプレートでは、さらに大きさと色の調整ができます。
Photoshop
Photoshop用テンプレートは、After Effectsなど他のアプリケーションにテンプレートを適用するために使用します。すべての項目とテキストエリアはレイヤーで提供され、最終的なクロップが適用されていないUHD用のフレームに配置されます。納品物のフォーマットに応じて、大きさの調整が必要になる場合があります。Photoshopのスレートテンプレートではサムネイルと会社のロゴの場所が示されます。